検疫生活4日目 メキシコがフェーズ3に
相変わらずまだ時差ボケで朝3時に目が覚めた。昨日は午前1時だったので少しまし。
ベッドの中で一通り、日本、メキシコのニュース記事に目を通していたら
メキシコでコロナ対策でついにFase3に入ったと政府が発表した。
これまでFase2(Riesgo Mediano)で不要不急の仕事はやめよう!5月31日まで
措置を続けると発表していたが昨日の発表では感染者が8700人、死者が700人を
超えて2月末に最初のコロナ感染者が出てから急速に増え続けているためFase3(RiesgoElevado)宣言を出したのだろう。
Faseは5段階まであり、3は中間で、2と同様、多人数が集まる集会、イベントの
中止、学校閉鎖、挨拶の際のキス、抱擁の禁止などが含まれているが2との違いは
保健省が強制措置を発動できるようになるとのこと。政府試算ではウイルス拡大に
このまま何も対策せずに感染者を放置していれば、感染者は120万人、人口の
0.5%~1%となるだろう、しかし現在の対策を継続すれば感染者は18~30万人に
おさえられる、そのうち70%は無症状の人たち。
でもおいおい、これって無茶苦茶多くない? 18~30万人でも一体何人亡くなる
のだろう? メキシコ人はコロナウイルスを無茶苦茶怖がっている。
恐らく2009年のブタインフルエンザ(H1N1)の比ではない。
政府の対策や病院設備を誰も全く信じていないので感染したら、自分で治るしかない。
病院に入れるかどうかもわからないし、そもそも病院に人工呼吸器があるのか
ないのか? 政府は病床や設備は確保していると言っているが、どうも最近、アメリカ
に呼吸器を買いたいと打診したらしいと新聞に出ていた。
コロナで山ほど死者が出ているアメリカがメキシコに人工呼吸器を売るほど持って
いるとは思えない。それにメキシコのYou Tubeやニュースで人工呼吸器を大きな
ペットボトルから作っているビデオを見たけど、ホンマにそれでやるの! それしか
ないの? という印象である。だから誰も信じないし、信じられるわけはない。
お金も貯金もほとんどの人はないし、保険にも入っていないので私立病院には入院でき
ない。感染して治癒せず、もし重症化すれば死ぬだけである。
こんな恐ろしい病気はブタインフルの比ではない。
一方、自宅待機等で仕事がなくなればそれも問題である。その日暮らしの、屋台で野
菜や肉、果物等を売っているおっちゃん、おばちゃんたちは生活のために休むわけには
行かない、一日でも休んだら生きていけないのである。
すでにレストラン、バー、小売店等が営業を停止してから3週間となり、街は閑散とし
ているがいつまで続くか状況は見えない。
大変な状況である。がんばれ、メキシコ!